FRPの椅子

FRP樹脂について

 FRP樹脂は1960年代頃から工業用材料として広く利用されている素材です。多くの工業製品の中で今も様々に使われています。

素材の特徴
 1. 軽量
 2. 耐食性
 3. 成型性
 4. 耐熱・絶縁性


利用分野
 1. 自動車/二輪車/船舶(部品や外装など)
 2. 航空機部品(外装・内装など)
 3. 住宅設備(浴槽・浴室)


素材と技術の開発は1930年代以降からと言われています、日本では戦後に導入が始まりました。







再生のしやすさは?

製造後の再利用を想定していない材料のため、再処理には問題があります。

 1. 焼却すると、残さが残ります。
 2. 土に埋めても分解されません。
 3. 燃やすとCO2が排出されます。


残さとは、燃えくず/ガラスくずなどのこと。   

多くの利点を持つ素材として利用されてきましたが、現在は環境・資源問題などの親和性から見直しが意識されています。特に耐久性が長いことが災いする製品な どにも利用されたことが、リサイクルなど3R(リデュース・リユース・リサイクル)が叫ばれる今、悩ましい問題です。

FRP廃材の処分について

 焼却と埋め立て処分が処理の現状です。
焼却処分の場合もガラス類は固形物として残るため、残さが埋め立て処理されています。資源としての再生は技術課題の多い材料といえます。一部ボート船舶の外装にも多用されおり処分性が問題になっています。
 使用済みFRP椅子の場合は焼却・埋め立て廃棄いずれかになっており具体的なFRP素材の再生技術確立に至っていないのが現状です。製造メーカーはグリーン購入法対象製品として代替素材としてPPやPE材へを変更することで商品を移行しています。
 素材の再利用についてはメーカーも苦慮していることが伺えます。

販売された製品については、具体的なリサイクル処理は難しいため、強度があるものは、利用し続けることが環境対策につながるのではないでしょうか。





樹脂材の耐用年数や組成

組成的な耐久年数として20年程度の耐久時間を擁します。親戚筋のPC樹脂などは数百年といわれます。紫外線での樹脂材の劣化が強度に大きく影響します。屋内で利用される場合は耐久性に有利となります。













| 16:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
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駅のベンチ

駅で よく見かけるベンチ。

これはFRPという材料でつくられています。昔からお馴染みな感じです、今は特徴に欠ける用に思われますが実はデザイン史の中で重要なプロダクトなのです。

この技術は、アメリカで1950年代末に実用化されたもので航空機などに多用され、日本のデザイナー
剣持勇によって導入されました。

導入は、渡米した剣持氏が
イームズのデザインスタジオを訪れた時この技術をみたことから、後に日本へ持ち帰ったことがきっかけでした。
家具やインテリアを目指すデザイナーにとっては、思い入れの強いプロダクトなのです。

エコが意識される昨今、FRP材は扱いが難しくなってきていますが耐久性などについて高い信頼性があります。

ところで、このFRP椅子は新しい素材の椅子への入れ替えや、施設の老朽化による取り壊しで廃棄されることが多くなっています。中には使えるものも多いそうです。


捨てられる時など、いっぺんにたくさん捨てられてしまうそうです。
 まだ使えるものが、捨てられてしまうのはとても残念なことです。







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